Topページへ戻ります
TOP >> 八章 >> 8−7:大防波堤の建設

第八章 鰹節と醤油の製法を伝えた紀州海民

8−7:大防波堤の建設

この後彼は広村の村民のために、家が壊滅した人びとの住む家を建ててやったり農具や漁具まで与えて、人々の再起を助けました。

それだけではなく地震の翌年から四年間かけて、家業の銚子の醤油生産と平行して、故郷広村の海岸に津波よけの長さ六百b、高さ五bの石垣積みの大防波堤を築き、海側には松を、陸側にははぜの木を植えました。

もちろんこの費用も浜口儀兵衛が個人で当時の貨幣で銀九四貫匁を出しました。現在もこの堤防は立派に残っていて、松やはぜも大きく茂って、史跡に指定されています。
   
inserted by FC2 system